逗子葉山近辺でシステム開発業を生業としてる男の地を這うような日常。

匍匐前進の日々

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Perfumeの楽曲と口パクの関係 全国インディーズ時代(1)
パフーム(笑)って口パクだよね(笑)という話がネットでは良く出ます。

「私歌うまいやろ」「私才能あるやろ」「私声量ごっつ凄いやろ」的なディーバにいい加減ウンザリしてる俺のような人間にとっては、Perfumeのようなユニットは大歓迎だったんですが、それにしても反対方向に振れすぎているんでしょうね。またエレクトロ以外でもR&Bやレゲエなどで当たり前のように使われてるオートチューンですが、クレジットが楽曲製作者ではなく歌手となっている点も、拒否反応が多い理由かもです。

口パクは言わせておけばよいし、中田氏が基本的にジャンル的な制約から自由な人間だけに、今後もどう変わるかわからないよねと思っているんですが、現在の口パクに至った経緯を改めて確認する意味も含めて、過去から音楽をちょっとたどってみようかと思いました。
今回は2003年の全国インディーズデビュー曲についてちょっと考えてみます。

Perfumeは広島で結成され、アクターズスクール広島でレッスンを受け、2003年の春に東京に出てきてアミューズ所属となったと。
東京でのインディーズデビュー時、プロデューサーの中田ヤスタカ氏は、彼女たちがアクターズスクールで培った歌唱法(感情を込めたように見せかけるテクニック的な部分でしょう)を全否定し、「語りかけるように」歌うことを要請したようです。
インタビューなどから察するに、氏の言い分は要するに「何もわかってないガキがわかったような歌い方するな。嘘くさい。」ということかなと思います。極論を言えばSPEEDを全否定したところにPerfumeは存在していると言えるのかなと。(メンバーのSPEEDへの憧れとは全く別の話。)
彼女たちの出身元、アクターズスクール広島としてはPerfumeが売れたのは良いが実際問題、複雑な心境はあるだろうなと思います。特にボイトレ部門は(笑)
まあ腹式発声は会得すべきと思いますが、その先の感情を込めたように見せる歌唱表現はね~(笑)

3人は、中田氏の指示に対して、かなりの葛藤があったようですし、すぐには対応できなかったようです。また、アミューズから中田氏へは、テクノ的なフォーマットという要望もあったでしょうが、それ以上にアイドルソングを作ってほしいという要望が強かったんでしょう。
結局、全国インディーズデビューシングル曲、「スウィートドーナッツ」はアクターズ時代の歌唱の色をかなり残したアイドルソング然とした仕上がりとなってます。アミューズからカッコよすぎるという理由でダメだしを食らったらしく、中田氏は、彼女たちの状態と事務所の要望に合わせてボーカルパートやアレンジを変えたと思われます。

しかし中田氏は、広島インディーズ時代(パッパラー河合プロデュース)のような仕上がりにするのは避けたいとは思ったに違いありません。
「スウィートドーナッツ」は、一見、ベッタベタのアイドルソングの体なんですが、使ってるコードひとつ見ても「違うものを作ってやる」という気合が感じられますし、また次のような点からも氏の思惑を垣間見ることができます。

(1) 3人の中では声量が一番無い(おそらく腹式発声も危ういのでは)がテクノフォーマットの楽曲に一番乗りやすい個性的な声質を持っているかしゆかをメインボーカルとして使っている。
(2) Aメロとサビについてはカラオケで歌っても楽しいアレンジになっているが、大サビ(「電子レンジで~」の部分)でボーカルに強めのエフェクトをかけ楽曲の一部として全体で響かせる手法を使っている。大サビの部分だけ、おそらくカラオケだと元々の曲のよさが伝わらない。

※ コードについてはそのうちキチンと分析できればと思ってますが、今楽器出してアレコレやってる時間も無いので省略します。
※ (2)の大サビの部分は中田氏が自らの意思を繋ぐために蒔いた種のようなものだったのではと想像してます。

当初、中田氏のアパートでレコーディングされた曲は、「スウィートドーナッツ」、2枚目のシングルのカップリングになってる「おいしいレシピ」、1枚目のカップリング「シークレットメッセージ」「ジェニーはご機嫌ななめ」あたりでしょうか。「おいしいレシピ」が、一番中田氏の影響の無い、元気の良い広島時代を彷彿とさせる仕上がりになっていますが、「シークレットメッセージ」は中田色が「スウィートドーナッツ」よりは強めに入っていますね。
「シークレットメッセージ」もメインボーカルはかしゆか。チップチューン的音色がベースですが、低音部分が強調され、さらにハモンドっぽい音源の手弾きが効果的に使われてて、バランス良い楽曲に仕上がってます。サビ部分はボーカルに強めにエフェクトをかけ(おそらくは)ピッチ補正ソフトでコーラス部分を被せ広がりを持たせて、カラオケに不向きなアレンジとなってます。
「ジェニー」は彼女たちが広島時代から歌っている近田春夫氏の有名なヒット曲ってことで、Perfumeの曲では珍しく全編、カラオケで歌える構成となってますが、オケ部分でかなり自由にやってて、邪魔なギターソロもカット。良い仕事してますね。てゆーか、原曲が良いわ、これは。

ライブですが、現存する動画を見ると、当時も既にボーカルトラックの入ったオケを使っているステージが多いようですが、カラオケ+生歌に近いステージもあったとのことです。
シングル1枚目の段階では、楽曲レベルで見る分には、ほとんどを生で披露して問題なかったんじゃねと思います。ライブでは腹式発声で思い切り声を出しても違和感は無いでしょう。披露する曲数や体調にも寄りましょうが、ダンスしながらでもギリギリいけるのではと思います。
ただ、本来求められている、語りかけるような発声(素人的な発声)に変更すると、ダンスしながらの安定した歌唱は難しくなります。プロデューサーの中田氏が腹式発声を求めていない時点で、口パクは必然となる運命だったと考えるのが妥当と思います。

とにかくインディーズ1枚目あたりでは、中田氏が事務所からの要望に対してオトナの対応をして中田色が半分以下だったと。ライブもカラオケ+生歌でギリギリいけそうだったわけですが、2枚目の「モノクロームエフェクト」ではより楽曲内の中田率が上がることとなり、事情が違ってきます。
※ 中田氏は少しずつ自らのアイディアの領域を広げていき、3枚目の「ビタミンドロップ」では、メジャー後の下地となる「はかなさ、悲しさ」すら感じられるような声を彼女たちから引き出すことに成功してます。

「モノクロームエフェクト」以降については、疲れたので別の機会に考えます。
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【2009/01/18 (Sun) 01:32】 音楽 // TRACKBACK(0) // COMMENT(4)
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この記事に対するコメント
いやー、力の入り具合が凄い。継続きぼんぬってことで。

いやー、近藤氏の「ご機嫌斜め」は素晴らしい曲ですよ。
日本の歌謡曲の蓄積は驚くべき事だと。。。

本当に様々な試みがコレデモカコレデモカとなされて
いますからねー。中田氏も良く知ってるんでしょうね。

ではでは。
【2009/01/18 ()】 URL // えいねん #SFo5/nok [ 編集 ]

>「何もわかってないガキがわかったような歌い方するな。嘘くさい。」

的確な表現に思わずひざを打ちたくなりました。
私、アクターズ関連は関心を持つことがなく(あ、でも過去の三浦大知君はよかったと思います)、音楽によってはあえて耳をふさぎたくなるものもあったのですが、その理由がわかった感じです。

去年のロッキンオンジャパン9月号のPerfumeのインタビュー記事、とってもよかったんですが、たなbさん、ご覧になりましたか?
「わたしを見て!」の感情でバランス崩すグループが多い(アイドルグループだったらなおさら)中で、perfume、真逆を行ってますよね。なんか悟りを開いた人たちみたいだ、と記事を読んだときに思いました。
これからどうなっていくのか楽しみです。
【2009/01/18 ()】 URL // もたこう #HFlGYzP6 [ 編集 ]

ついに始めてしまいましたね(笑)
この問題は本人たち、関係者たちの証言が得られない限り、、ファン一人一人が自分なりの考えを積み上げていくしかないものなのかな、という気がだんだんとしてきました。
僕もたなbさんのこの文章でまた刺激を与えられました。
先の長い道ですが、お互いのゴールでお会いしましょう▽・w・▽ノ
【2009/01/18 ()】 URL // 黒猫堂▽・w・▽ #- [ 編集 ]

えいねん様
>中田氏も良く知ってるんでしょうね。
そうですね。中田氏はカッコつけてますが、日本の音楽もかなりあちこちから拾い食いしてると思います。
>もたこう様
>ご覧になりましたか?
>なんか悟りを開いた人たちみたいだ
すみません。読んでないと思います。ただ、渋谷陽一が彼女たちのライブを見て「これほど自我が相対化され、ナルシズムが無化されたアイドルはかつて存在した事がない。桑田佳祐が30年トップを走り続けて到達した境地に、何故19才の女の子が立てたのか分からない。」と書いてますね。
不思議なんですが、アミューズの新人発掘システムと育て方にヒントがあるかもしれません。
>黒猫堂様
>ついに始めてしまいましたね
やりたくなかったんですよね。あまりに主観的になるとキモ過ぎてしまうし。擁護する方向になるかどうかも実はわからないんですが、とりあえずインディーズ時代の成長というのを追う作業はやってみたかったので、ぼちぼちやってみます(笑)
【2009/01/19 ()】 URL // たなb #- [ 編集 ]












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